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2013年3月23日 (土)

色々書いてみます

桜開花宣言から暖かい日が続いたので、都内の桜は既に満開を迎えましたね!

東京は今日と明日辺りが満開ですので皆さんは外でお花見かな?

私も明日の昼間くらいは短い時間でもいつもの新井薬師で満開の桜を見たいな(*^^*)

先日出版社時代からのお友達がお見舞いに来てくれました!もう20年の付き合いです。

Mika008

とても信頼出来て大切な友人たちです。いつもいつも励まして支えてくれてありがとう!

もう一人、出版社時代の同僚が大阪にいるのですが、遠く離れているので今回は電話でOG会に参加してくれました。今はみんなそれぞれの道を歩んでいますが、ここで出会った3人は私にとって本当に大切な友となりました!大切で大好きな仲間です(^_^)

この時頂いた吉野桜が本日開花しました♪

Sakura1_2

リハビリを兼ねて撮ってみました。室内で撮る桜も新鮮でいいです♪ いかがでしょうか?

お見舞いで頂いたお花たちの香りと、リラックス効果が高いアロマや美容グッズのプレゼントを沢山頂いたので部屋中にお花の香りがしてます。とても優雅な気分。香りの癒し効果はとても大きいのだなとつくづく感じております。

話は遡りますが、3月19日、桜がもうじき満開になってしまう!!と急に焦り、リハビリになるからいいでしょ?・・・何て軽く考えて、一人で新井薬師まで桜を撮りに行ってきました(^_^;

Sakura005

この時4~5部咲きでした。

術後の傷口が痛いのを我慢して、カメラを構えたせいか構図も甘ければ、写真に全く力がない(苦笑)。

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撮った写真を見て思った事

「ああ、私は病人なんだね!」(笑)

病気のカメラマンが撮る画は力が足りない写真となるんだな~と。写真はやっぱり嘘を付かないですね(^_^; でも病んでる時に撮る写真もそれなりに味わい深い?ような気もします(笑)。と、何事にも前向きに行きたいと思います!

いや~しかし一眼レフを手持ちで撮影するなんて無茶しました・・・。レンズも重いの着けちゃってたし。家に帰ってから胸の傷が痛み、急に動かしたせいか胸筋まで痛くなる始末・・・(^_^;

その後色々な人に叱られました。ご心配おかけしてすいません。

あの日以来、桜を撮りたい気持ちをグッとこらえてます。今日も自宅にお見舞いに来てくれた高校時代の友人達に

「お花見しに行かない?」

と言いそうになりながら、グッと我慢しました(笑)。まき、ゆきの、来てくれてありがとうね!!私には元気をくれる友人が沢山いるので、回復が早いのだと思います(^_^)

今はまだ花見をしながらお酒飲みたい・・・と言う所までは回復してませんが、桜を愛でながら暖かい日差しの中でお茶とお弁当を食べたいなあと思える位までに回復して来ました。正直、まだ傷付近が痛かったり、もしくは肺や心臓が圧迫されるような感覚?が残ってはいるものの、術後10日でこんなに状態が良くなるなんて、術前は全く想像も付かなかったです。

さて。ようやく入院からの事を書きたい気持ちになったので、一気に書いてみます。

かなり長くなります。めんどくさい方はスルーしちゃって下さいねm(__)m

病気が発覚してからずっと写真家の江崎哲朗氏(夫)に私の事をリアルに撮影して欲しいと頼んでいました。ここからの写真は全て江崎氏による撮影です。

3月11日(月)午前中に入院。

Mika3

術前の検査で血液検査、レントゲン、造影CT、心電図、心エコー。これだけ一気に検査すると休む暇もなくあっと言う間に夕方になってました。今日は3月11日。奇しくも2年前東日本大震災が起きた日。震災が起こった14時46分。私はCTの検査を受けながら黙祷を捧げていました。

検査で時計を持ち込めないので正確な時間は分かりませんでしたが、造影剤を注入され身体がものすごく熱くなった辺りがちょうど、この時間だった気がします。

震災から2年。復興が進んでない現状を去年の桜旅で目の当たりにした時、愕然とした事を思い出します。今年も元気だったら桜旅で震災で被害にあった街を訪ねようと思っていたのに。復興支援の「桜写真展」をやりたいと思っていたのですが・・・

まさか自分がこれから手術を受ける事になるとは。

人生とは一体何が起こるか分からないですね・・・。

震災で亡くなった方々を想い、黙祷しながら受けたCT。一生忘れられない体験となりました。

その後、夕方からドクターから手術説明がありました。私、夫、叔母の3人で聞きました。

説明をしてくださったドクターが細かく丁寧に図解説明をして下さったので、自分がどんな状況で大体どの辺りを切るのか、どんなリスクがあるのかがよく分かりました。胸腔鏡下で手術は行う予定だけれども、もしそれだけでは取り出せないと判断した場合は急遽開胸手術になると言う説明もあったので恐怖でまた涙が流れてしまいました。一気に不安が押し寄せて来たんです。でも「この病院のドクターを信じて全て任せる」と腹を決めたのと、夫と叔母の励ましで手術は先生にお任せして、自分は気力だけ落ちないように頑張ろうと決めました。

部屋に帰ったら検査中で食べれなかったお昼と夜用の2食分のご飯が(笑)。夜9時以降絶食だったので一気に2食分を食べてやりました!(笑) ものすごい食欲です。Mika0

ほぼ完食した姿を見て夫も叔母も安心した顔をしてました。その後二人が帰った後は実は不安でほとんど寝れず。安定剤と睡眠薬を出してもらっても全く寝付けませんでした。

3月12日いよいよ手術の日。

朝早くにドクターから「眠れました?」と聞かれ、「ほとんど寝れませんでした」と答えたら

「そうですか、でも大丈夫、手術中はずっと寝れますから(笑)」

と爽やかに言われたので逆に寝不足の方が麻酔が効きやすくていいのかもね!

熟睡出来ちゃうかも!?(笑)

こうやって無理矢理ポジティブシンキングで当日を迎えたのでした。

夫と叔母2人が見守る中、いざ出陣!

Oba

オペ室までは、なんと徒歩!!痛みがあって歩けない訳じゃないから良いのだけれど・・・

Ope1_2

歩いて行くなんて想像もしなかったから。

緊張しながら手術室へ向かっています。

太ってるせいか、出産しに行く妊婦の後ろ姿みたいだな(苦笑)

Ope2_3エレベーターの中でも江崎氏はカメラマン魂を燃やし常に記録写真を撮り続けてくれました。しかしこの時は顔色が悪すぎるなあ・・・緊張し過ぎて青白くなっていたんだろうか???

これが正に

「病人顔」ってやつですな。不安がMAXに達してる顔してますね~。平然を装って笑顔を出していたつもりでいましたが、やっぱり不安は写真に写るんですね。

写真ってほんと奥深い・・・

Mika4

手術室前で夫と叔母達とお別れ。こんな所まで写真を撮る人は(多分)いないのでしょう。ドクターや看護士さん達もちょっと苦笑いしてました(笑)。

でも撮っておいてもらって良かった・・・と私は思ってます。

そしてこの後、オペ室へ向かうのですが・・・。

右側に沢山のオペ室、左側が多分ICU? ズラーッと沢山並んでいるんです。

何かそこからは映画のワンシーンを見てるみたいな、何だか現実じゃないような感覚に陥って行きました。チラッと「ここで写真集のロケやってみたいなあ・・・」なんてほんの一瞬写真家魂が出たりして(笑)。不安の方が大きくてほんの一瞬だけでしたが。

とにかく中に入って歩いて自分の手術室へ入ると、よく医療ドラマや映画で見るようなセッティングになっていて。ああ、ここで今から私はまな板の上の鯉状態になるわけね・・・なんて事を想いながら、海老のように丸くなって麻酔の前の注射をしてもらう。硬膜外麻酔。

「この麻酔の注射が一番痛いって患者さん達が言うから、これに耐えられたら次は手術終わってるから安心してくださいね」

と麻酔科の先生が優しく話してくれた。注射は痛かったけれど、これから行われる手術への恐怖心の方が強かった。注射の痛さよりも目覚めた時に自分がどうなっているかの不安の方が強い。もし開胸手術に変更されたら?最悪、腫瘍が大き過ぎる上に臓器その物が癌で既に手遅れになったら・・・等々。一気に不安が押し寄せたその時、看護士さんか麻酔科の先生なのかは覚えてないけれど、

「そろそろ麻酔が効いて来ます。ところで、手術が終わって起きたら何がしたいですか?」

そう質問をされました・・・そしてそのまま私は眠りに付いたのだと思う。

そのせいか、夢を沢山見ました。まずはとにかく美味しい物(何かは分からないけれど)を食べてる夢(笑)。

そしてそして、元気に写真を撮ってる夢・・・。現場ではつらつと撮影してる自分が夢で出て来た。

そんないい夢を見ているうちに最後の方に亡くなった父が現れたような・・・すごくニコニコと笑っていたような・・・

それからすぐに

「手術無事に終わりましたよ」

と声がかかり、ドクターが

「肺も心内膜も癒着なしのノータッチで済みましたよ。腫瘍も胸腺も全て摘出出来ました。完璧な手術でした!良かったですね!」

と声をかけて下さいました。あのオペ室の高い天井をバックに、ドクター河野と呼吸器外科のチームの皆さんの頭の後ろから後光が差してまして。ほんとにそれが見えたんです。

(ああ、助かった・・・助かった・・・!!)

一気に涙が出ました。まだ痲酔が切れてないから意識はもうろうとしているけれど、とにかく命が繋がったと確信出来たのでホッとして涙が出たのです。

ストレッチャーで運ばれて、夫や叔母が手を握ってくれて

「頑張った、よく頑張った!」とみんなで声をかけてくれました。

Mika006

術後すぐの写真・・・思いっきり病人ですね。当たり前ですが(^_^; でも何とかピース作ってる辺り、私、やるなあ!(笑) そしてこの姿を撮った江崎氏にプロ根性を感じました。

実は江崎氏、今回摘出した臓器と腫瘍の写真もしっかりと写真に収めてくれてます。ここで是非発表しろと言われてますが、さすがに自分の臓器写真をblogにアップするなんて悪趣味はないので止めときます(笑)。がしかし、これだけ鮮明にしっかりと臓器や腫瘍を撮っておいてもらえると、自分の中にこんな大きな腫瘍が、こんな臓器が・・・!としっかりと把握出来るので写真を見る度に、一瞬心臓周りがキュッとなりますが、まあとにかく撮っておいてもらって本当に良かったと思えます!

話は戻って、術後の麻酔が切れた後は・・・大変な事に・・・。そりゃあもう激痛激痛で熱も上がるし吐きまくるし・・・。

無事に胸腔鏡下手術で済んだのにこんなに痛いと言うことはこれがもし開胸手術だったらどんな激痛が待っていたのだろうと思うとゾッとします。完璧なオペをして下さった河野先生とチームの皆様に本当に心から感謝致します!

そんな訳で術後の夜はかなり大変で、ナースの方に大変ご迷惑をおかけしました。ごめんなさいm(__)m

そして翌朝から普通食に戻り(痛みでほとんど食べれず)なんとその後

「レントゲンの検査、歩いて行ってきてください」

何ですと!?まだ激痛ですけれど!?(笑)

真っ青な顔色で介護士さんにサポートして頂きながら入院棟から離れた場所にあるレントゲン室まで歩いて行きました。車椅子とか使わせてもらえないスパルタです(笑)。

後で看護士さんに聞いた所

「彼女は早く自分で歩けるようにしてあげて、点滴を止めて自分の口からご飯を食べた方が回復が早いだろうから、とにかく歩かせて」

と、ドクターから指示があったそうです。

最初はスパルタ過ぎて何回も泣きそうになりましたが今となっては、これだけ早く回復しているのはスパルタのお陰なんだろうなあ、と思います。

ふ~~~~~~一気に手術の事を書きました。

長く長くなってしまって。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!

今後は腫瘍の中身の病理検査の結果を待って、これからの治療方針が決まって行くと思います。結果は今日から約2週間後です。どうゆう結果になるか、全く分かりませんが、とにかく私は完治目指して頑張って行きます!

そして出来る限り、仕事には必ず復帰したいと思っています(^-^)

クライアントの皆様、もうちょっとだけお時間下さい。

そして今後も自分の病状と治療について、私はここでしっかり記録して行くつもりです。

お役に立てるか分かりませんが、もし私と同じ病気にかかってしまった方がいたら、是非参考にして頂きたいと思っております。

どうぞ皆様、今後とも、見守ってください。そしてたまにパワーを送って下さいね(*^^*)

2013年3月23日  大泉美佳

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コメント

無事に手術終わって良かったです。
桜が撮りたくてムズムズしているでしょうけど、無理しないでくださいね^^

投稿: youki | 2013年3月23日 (土) 07時43分

youkiさん
コメントありがとうございます!そして祈願して頂き、本当に感謝してます!!!
治療が落ち着いて元気になったら久しぶりに会いたいです。一杯おごらせてください(^^)v
無理しない程度に桜を見に行ってきます(笑)

投稿: 大泉美佳 | 2013年3月23日 (土) 14時38分

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