5月がもうすぐ終わってしまいます。皆さんご無沙汰してました。久々に更新します。
その後、無事に過ごしていますので安心して下さいね。胸腺腫の方は一段落ついた感じです。次は夏の終わりに経過観察で病院へ行きます。それに伴う病気の方も今の所は落ち着いているようです。これからも治療継続ではありますが、検査も一通り終わりだいぶ落ち着きました。神経痛は梅雨入りと共に出て来ちゃう感じがしてますが、我慢できる範囲!多分!(笑)
ですので
「仕事復帰します!!」
宣言を5月1日からしました。
が、そんなにすぐに都合良く仕事が入ってくる訳じゃあないですな。病気して休んでいたので仕方ないですね(^^ゞ
実は私、この5月でフリーカメラマンになって20周年を迎えました♪
この20年、よく写真でご飯食べて来れたなあと自分自身を誉めてあげたいです(笑)。
色々あった20年でした。良いことも悪いことも。でも写真を続けて良かった。素敵な作品を沢山残せたし、人との出会いも沢山あった。良い思い出が沢山あります。
写真で食べていきたいと言う目標からスタート。グラビアや写真集撮影をしたいと言う目標、生涯かけて撮りたい写真を見付けると言う目標。
こんな目標を掲げ、20年。何とか食べて来たし、写真集も出させて頂き、そして生涯かけて撮りたい「桜」と言う花と出会えた。
今もまだ写真を続けていられる事が幸せです。
しかしこの2年は正直しんどかった。2回も大病をし、手術もして、もう無理!と思う日もかなりありました。1度目の入院の時はなかなか完治しない身体に「まだまだ試練は続くのか?」「私はそんなに悪い事して来たのか?」「何かの罰か?」と思ったものです。
今年の病気が発覚した時は、まるで自分だけが不幸のどん底にいる気分になってました。世の中にはもっと大変な思いをしながら病気と闘っている人は沢山います。不慮の事故や自然災害で大変な目にあっている人、不本意な形で亡くなる人が沢山いる。なのに命が助かった私がいつまでも落ち込んでくよくよしちゃダメだ、ダメだ。。。と、どんどん追い込んで行ってました。
そんな追い込みのせいか、実は手術後はメンタルはボロボロになり、鬱っぽい状態でした。仕事も入らず暇だった事もあり、このままだと本格的に心の病気になってしまうと思い、GW明けから思い切って旅に出てきました。
ちょうど術後2ヶ月位経過してましたし、仕事へ本格復帰するには体力を付けないとだし!
今年の北日本は寒い日が続き、青森や北海道の桜がGWに咲いていないと言う情報を聞き、これは運が良ければ桜が見れるのでは?と言う事で行って来ました。
行き先は13年前、初めて桜の写真を撮影した青森県弘前市へ。弘前撮影後、もし体調が良ければ青函トンネルを抜けて函館まで行こう!と簡単な計画を立てて、いつもの行き当たりバッタリの旅をスタートしました。今年は例年よりもかなり遅~い、桜と共に北上です。今日は青森の事を書いてみたいと思います。
------------------------------------------------------------------------
●2013年5月6日
新幹線で新青森まで。青森は雨と霧。弘前城の桜はまだ3部咲きと聞いたので今日は撮影は諦め、新青森からレンタカーで今夜の宿、鰺ヶ沢へ。近くには千畳敷海岸と言う有名な観光名所がある。
鰺ヶ沢は思い出深い町。13年前もここへ来た。その当時の私も少し体調を崩していた。公私ともに歯車が上手く噛み合わない時期、精神的に疲れ切っていた時だった。温泉でも入りたいと思い、弘前から近くて海が見える温泉を探した。五能線で鰺ヶ沢へ。女性一人で旅館に泊まる、なんて事は13年前はまだ普通じゃなかった。ネット予約なんか無い時代だから、鰺ヶ沢の観光協会に泊まれる宿を探してもらった。女性の一人旅。しかも海が近いと「自殺するんじゃないか!?」と思われてた時代だったので、ほとんどの旅館から受け入れ拒否(笑)。唯一受け入れてくれたのは小さな湯治場のある旅館だった。来ているお客さんのほとんどが湯治目的に来ているご年輩の方だったので、一人で来ている私を気遣ってくれた仲居さんが夕食会場でひとりぼっちの私の側にずっといてくれた。色々話を聞いてもらい、温泉も一緒に入った(笑)。その仲居さんにどれだけ心を救ってもらった事か・・・。とてもいい思い出。そして、その女性とは今でも連絡を取り合っている。津軽の人は本当に優しい人が多い。大好きだ。
13年前、突然「桜の花を撮りたい」と思い、ふらっと旅に出て行き着いた先、弘前城。
その時に撮った写真がこれ↓ものすごくへたくそな写真だけど大切な写真。
2001年、この時は35ミリの一眼レフ(Nikon F3)に単焦点のレンズ、50ミリと24ミリだけを持って旅に出た。まだデジタルカメラが存在してない頃。電車の旅だった。初めて行った弘前城は桜はほとんど散っていて、唯一咲いていたのが枝垂れ桜。うしろにぼんやり見えるのが岩木山。桜が散っているので人がほとんどいない夕暮れの弘前城でこのカットを撮った。これが私の桜撮影の始まり。
原点回帰の旅だったので、同じような場所で2013年の弘前城の桜撮影。

先にも書いたように、今年の北日本はとても寒く、春の訪れが遅かった。そのせいか弘前の桜は全体的に元気がなかったように感じた。それでもどこを見渡しても桜・さくら・SAKURA。うっとりする。

本丸の枝垂れ桜

夜桜も相変わらず妖艶
どこもかしこも桜だらけ。こんなに沢山の桜が一斉に咲くのは、弘前しかないんじゃないだろうか?朝から晩までずっとこの場所にいたい・・・と思わせてくれる。まるで夢の世界のような場所なのだ。
(続きはまた明日)